前回、志望校選びの際にキャリアプランを考えることの重要性について触れました。
今回はその続きです。 (続き) 一方、目標を漠然とでも持っている生徒さんはどうでしょうか。より具体的に、よりその人らしい動機や表現で自己PRシートを作成することができます。シートから人となりが浮かんで見えるかの如く、自ずと「想い」が伝わる自己PRシートになっていきます。この違いは、本番の入試(面接、作文、小論文)においても同様であり、結果的には夢へ近づく(直近でいうところの第一志望校合格の)可能性が高まることになるのです。
キャリアプラン設計や夢探しの取り組みは、職場体験を通し、小中高等学校でも既に導入されています。文部科学省ではこれを「キャリア教育」として位置づけ しています。しかし、職場体験できる職場の選択肢が少ないのが現状です(職場体験の機会を創出する企業側はボランティアですから、やむを得ないことかもし れません)。また、職場体験後のディスカッションやレポートを指導するのは、社会人講師ではなく各学校の先生方です。本件について、知人の中学校教員とお 話する機会がありましたが、職場体験のカリキュラムやコーディネートには大変苦労しているとのことでした。アーカイブが少なく、手探りな部分が多いのです から、これは仕方のないことです。まして、アカデミックからストレートで教員になった方々や、社会人経験が少ない学生講師にとっては、不得手な領域といっ ても過言ではないでしょう。しかしながら、文部科学省が旗振りしているのですから、キャリア教育のニーズはより一層高まっていくと想定されます。また、都 立高校でも、普通科、農、商、工業科だけでなく、国際科、科学技術科、福祉科、芸術科など、専門学科の多様化が見られます。
我々はこのよ うな観点からも、ひとりひとりに合った志望校選定や学習指導を行っています。ICT教育やキャリア教育など、変わりゆく時代のニーズに応えながらも、我々 が常に心掛けていることは、私が塾生だった20年前と変わらぬベスト自修館の教育理念、ひとりひとりの「なるほど」、「わかった」、「できた」を大切に、 です。
西東京市谷戸校(ひばりヶ丘、田無)より