-秋こそ勉強の習慣化を- 猛暑の夏が終わり、ようやく心地よい風の吹く季節となりました。何事にも取り組みやすいこの秋に、勉強面でも弾みをつけましょう。 今月は、前月に続き「勉強の継続」を特集します。前回は「目標」と「努力の習慣化」をテーマにお伝えしました。今回は、やる気を維持するにはどうしたらよいか、というテーマから入りたいと思います。
科学的にいうとやる気の源は脳から放出されるドーパミンです。このドーパミンは手足を動かしたり、頭を使ったりして脳を刺激すると放出されます。ドーパミンが放出されれば、自ずとやる気が湧き出てくるのです。逆に言えば、脳を刺激しないとやる気はどんどんなくなってしまうということです。例えば、部屋を掃除しようとする時、始める前はなかなか気が進まなかったのに、いざ、やり始めると終わるまでやめたくないとか、予定していなかった本棚の整理までしたくなった、という経験はありませんか?それはドーパミンがどんどん出ている状態です。あまりやる気がない時でも、机に向かい、手を動かして脳を刺激してみましょう。「さあ、やる気よ出てこい!」という具合に。はじめは実感がわかなくても、しばらく続ければ意外と気持ちが乗ってくるかもしれません。 さて、目標に向かって勉強する時、努力する期間が長ければ長いほど目標達成の可能性は高まります。例えば高校進学にしても、中3になってから慌てるよりも、中1から目標をもって取り組んでいた方がよいわけです。しかし、一方で目標達成までの期間が長いと、意欲を維持することが大変になります。そういう場合は、大きな目標の途中段階で小さな目標を設定するのがよいでしょう。例えば、次の中間テストで何点取るとか、2学期の成績をいくつ上げるとか、途中で達成感が得られる機会をなるべく多く設けましょう。達成できたら何か楽しいことがあるように予定しておくのも効果的です。 「努力を続けているのに、なかなか成果が出ない」と感じている人もいるでしょう。しかし、それは本当でしょうか。数か月努力を続けていれば、それを始める前の自分と比べて、成果は明らかに出ているはずです。成果が出ないと感じている人は、その成果があまりに大きいものを期待してしまっていたり、他人と比べてしまっていたりすることがないでしょうか。他人とは上達のスピードは違うものです。また、グンと伸びる時と停滞する時と、成果にも波はつきものです。少しの成果でも、それを自分のエネルギーにして、1年努力を続ければ、1年前の自分とは比べものにならないくらい成長できているでしょう。要はそれまで諦めないこと。 なりたい自分を思い描いて、この秋も勉強を継続しよう!
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